小さいころから海外への憧れがありました。
小学生のときに海外研修のある学校に通ったことがきっかけで、英語がますます好きになっていったんです。

中学生のときにハワイで短期留学をした際、「次はもっと長く、現地の学校で本格的に学びたい」と強く思うようになりました。
日本で在籍していた高校には英語科のコースがあり、全員が留学に参加します。そのコースにいた私は高１の時に行先を選ぶにあたり、先輩から「ゴールドコーストは人が優しくて本当に過ごしやすいよ」と聞いて、Saint Stephen’s Collegeでの1年間の留学を決めました。

Saint Stephen’sはとにかく先生が優しい学校です。留学生はまず「インテンシブ」という英語補習クラスに入り、英語力をつけるだけでなく、メインの授業についていけるようにエッセイの書き方なども学びます。先生たちは私の質問の仕方や英語がうまく話せなくても、一生懸命内容をくみ取ってくれ、対応してくれました。

学校全体の雰囲気も明るくて、現地の生徒たちはみんなフレンドリー。最初は話しかけるのが怖かったけれど、朝のホームルームやアクティビティで話すうちに少しずつ友達が増えました。
最初に仲良くなったのは、こっちに住んでいる日本人の子。その子がいろんな友達を紹介してくれて、輪が広がっていきました。

私は今、Biology・Chemistry・English・Math・Visual Art・Businessを履修しています。
授業はディスカッションや積極的な生徒からの質問が多くて、先生と生徒の距離がすごく近いです。日本ではあまり見られない雰囲気だと思います。

印象に残っているのはビジネスの授業で行ったソーシャル・エンタープライズのプロジェクト。
自分たちで会社を立ち上げて、社会にどう貢献できるかを考える課題がありました。
私は「食用の羊の毛を再利用してラグや製品を作る」というアイデアを出し、その収益で女性と子供用のシェルターを支援するという社会貢献型ビジネスを提案しました。
英語での発表は大変でしたが、自分の考えを形にできたことがとても嬉しかったです。

ホストファミリーはとても温かい家庭で、キャンプに連れて行ってくれたり、家族の一員のように接してくれます。
ホストシスターが2人、ホストブラザーが1人いて、家の中はいつも賑やか。最近は同じ学年の中国人留学生も一緒に住むようになりました。

週末はサウスポートのカフェで友達と過ごしたり、課題に追われたり（笑）。
サーファーズパラダイスまでは電車で1時間くらいなので、気分転換に行くこともあります。
ブリスベンにも出やすいので、都会と自然のバランスがちょうどいい環境だと思います。

最初の頃は英語を聞き取るのもやっとで、授業の内容を理解するのが本当に大変でした。
友達作りも簡単ではなかったけれど、「一緒に過ごせるチャンスを逃さないように」と意識して、勇気を出して話しかけるようにしました。
そのおかげで、今では現地の子とも自然に話せるようになりました。

先生方が本当に温かいところです。どんな小さな質問でも丁寧に答えてくれて、安心して学べます。
それに日本人留学生が少ないので、英語を使う環境に自然と身を置けるのも良い点だと思います。

また学校には日本語が話せる先生が3人もいるので、何か相談したいことがあれば日本語で相談できるのもとても良い環境だと思います。

12月で日本に帰国しますが、残りの時間は後悔しないように友達との時間を大切にしたいです。
オーストラリアの人は、みんなゆっくり、分かりやすく話してくれるので安心して会話できます。
この留学で、勇気を出せばどんな環境でも自分を変えられることを学びました。

オーストラリアは本当に人が温かい国です。
最初は不安でも、周りの人が必ず助けてくれます。
一歩踏み出す勇気があれば、きっと素敵な出会いと成長が待っています。