COLUMN
コラム
プログラム内容と授業について
僕が参加したのは、イギリス・ケンブリッジで行われた Immerse Education のサマープログラム(物理学コース・13〜15歳向け) です。
このクラスは、大学講師や専門チューターが少人数制(7〜10人程度)で指導してくれるのが特徴です。扱うテーマは、古典力学(力や運動、エネルギー)や波動、熱力学などの基礎物理学で、ただ公式を覚えるのではなく、実験やグループディスカッションを通じて「物理がどう働くのか」を理解できる内容になっています。プログラムを終えると Certificate of Achievement(修了証) も授与され、将来の進学にもつながるように設計されています。
授業は大学の基礎レベルで、難しすぎることはなく「普通のレベル」だと感じました。日本では普段触れることのないテーマに挑戦でき、ロケットや宇宙工学といった実践的な問題にも取り組みました。
特に印象に残っているのは、加速度の新しい公式を学んだ授業や、ロケットを飛ばすために必要な燃料についての講義です。
「ロケットってこんなに面白いんだ!」と思って、宇宙の道に進みたいという気持ちが強くなりました。
英語で学ぶという挑戦
最初は「ついていけるかな、英語分かるかな」と不安でした。けれど、専門用語は繰り返し出てくるので、2〜3日で慣れてきました。
事前に勉強はしていかなかったのですが、三角関数や物理の専門用語も授業に出てくるうちに覚えられて、ついていけました。
ディスカッションや発表もあって不安でしたが、やってみたら「こなせた!」という達成感があり、自信につながりました。


ケンブリッジでの生活
ケンブリッジでの生活では、大学寮に滞在することが大きな特徴でした。寮はシングル(1人部屋)で、部屋には静かな自習スペースや休憩できるソーシャルスペースが備わっており、自分のペースで学びつつも仲間と交流する時間もしっかり確保されています。部屋には洗面所もあり快適でした。食事も美味しく、特にフィッシュ&チップスやチキン、パスタが印象に残っています。
世界中から集まった仲間たちと一緒に生活する中で印象に残っているのは夜のイベント。ホールでゲームをしたり、卵を高い所から落としても割れないように工夫するゲームをしたりと、勉強以外の時間も充実していました。イタリア人の友達とサッカーをしたことも楽しい思い出です。
遠足と街の雰囲気
週末にはケンブリッジ、ロンドン、オックスフォードへ遠足に行きました。街歩きの中で学問の歴史や文化を肌で感じられる時間が多くありました。ケンブリッジの街は落ち着いていて、大学の雰囲気に包まれていて、温かみを感じました。
一番楽しかったのはロンドン観光で、バッキンガム宮殿や文化遺産を見学しました。自由に動ける時間もあって、とても良い体験でした。
この経験で得られたこと
一番得られたのは「知らない環境で一人で頑張る力」です。
前年度に参加したイギリスのサマープログラムは日本人がそれなりにいたのですが、今回は日本人がほとんどいない環境で、英語だけで生活を乗り切らなければならなかったので、とても大きな経験になりました。
この経験を通じて、将来は宇宙に関わる仕事をしたいという目標がより明確になりました。
Immerseならではの魅力
Immerseの魅力は、幅広い学問を学べることと先生の質の高さだと思います。
教えてくれる先生方は本当にすごい人たちばかりで、講演にオリンピックのメダリストが来ていたこともありました。
「将来を見据えたい」という人には本当におすすめのプログラムです。授業についていくために、インターネットや海外の記事を読んで準備しておくとさらに良いと思います。
参加を考えている人へのメッセージ
これから参加を考えている方たちに伝えたいのは、「心配するほど難しくはないから、まずは挑戦してみて!」ということです。
得意じゃなくても大丈夫。やってみれば必ず力になると思います。









