留学カウンセラー BeyondVision

COLUMN

【親子留学体験談】中学受験から一転!親子留学に舵をきって駆け抜けた息子との海外生活

誰も知り合いもいない、行ったこともない国。私は息子と2人、小学校の卒業式を終えるとすぐにニュージーランドへ飛びました。中学受験に疲弊した私たち親子2人、のんびりとした学校と豊かな自然に心が癒されていきました。

私は12歳の息子と1年半ニュージーランドで親子留学を体験しました。思春期に入っていく年齢の息子と2人で海外生活なんて送れるのだろうか。頼る人もいないニュージーランドで家探し、車購入、家具や家電探し、全て一からの生活が始まりました。

悩みながらもスタートさせた親子留学。しかし息子と2人で暮らした1年半は何事にも変えがたい、親子の貴重な経験になりました。日本で今まで通りの生活を送っていては見えなかったであろう、息子のさまざまな成長を間近で見ることができました。親から離れていく息子の最後の親子の時間を、留学という形で過ごすことができて本当によかったです。

受験よりも大切なことを2人で考え直した

私たちが留学を決めたきっかけは、中学受験後、本当にこのままでいいのか…?と立ち止まったことでした。どのような道に進もうと将来的に英語は必要、点数で競い合う日本の価値観よりも、広い視野で世界を見てほしいと考えたからです。受験後には合格した学校、地元の公立、海外留学の選択肢がありました。本人が海外を選んだこともあり、彼の留学という決断をバタバタと1ヶ月あまりで実行に移しました。息子は当時まだ12歳だったので、私も一緒に行くことに決めました。

「安全」を最優先!子どもがのびのびと暮らせるニュージーランド

留学先を決めるにあたって「安全な国」が第一条件でした。
親1人子1人の生活になるので、何かあったときに子どもをサポートできるのは自分しかいないと考えると、やはり安全性は譲れませんでした。
ニュージーランドは本当に安全な国で、一度も怖い思いをしたことはありません。
1人で歩いていても、子どもと一緒でも、周りを警戒したり気を張ることなく安心して過ごせました。
ニュージーランドは自然も多く、のびのびとした子育てができる国だと実感しました。

中1の息子と親子留学するという選択

12歳という年齢は単身留学も親子留学もどちらにも適しているので、正直とても悩みました。単身留学も子どもが成長できる大きなチャンスではありますが、子どもを側で見守ることができません。親から離れていってしまう前の最後の親子時間を側で見守りたい、一緒に成長したい、そう考えて親子留学を決意しました。

海外生活はまさにゼロからのスタート

ニュージーランドは訪れた経験も知り合いもいなかったので、最初は学校に紹介して頂いたホームステイ先に1か月間お世話になりました。その間に家を探し、車を買い、生活用品を買い揃えたりとバタバタな毎日。ペーパードライバーの私が子どもを学校に送迎できるか自信もなく、最初は不安だらけでした。

スポーツを大いに楽しめる環境で自然と友達ができた

ニュージーランドはスポーツ自体を楽しむことも、新しい友達作りにも最高の環境でした。ゴルフを本格的に始めた息子は、放課後も週末も、毎日のようにゴルフを楽しんでいました。英語がまったく話せなかった息子でしたが、練習で顔を合わせることが多くなると自然と友達ができたようです。私も地元のテニスチームに入りましたが、そこでたくさんのお友達ができました。中には帰国した今でも連絡を取っている人もいます。ニュージーランドで友達を作りたいときは、地元のスポーツクラブに足を踏み入れてみることをおすすめします。

親子の時間は車の中にあった

ニュージーランドは環境上、どこへ行くにも車が必要です。学校やスポーツの練習場など、毎日のように息子を車で送迎していました。すると必然的に会話をするので、車の中で親子の時間ができました。

「サッカーでゴールを決めたら友達がハイタッチしてくれたよ」
「ドッチボールでいい球を投げたら友達が増えた」

最初はまったく英語が話せなくて友達がなかなかできなかった息子が、男の子ならではの友達の作り方を教えてくれました。車の中の親子時間は、日本の生活では決して手に入らない、親子留学の特権だったのではないかと思います。

学校も休暇もしっかりと満喫できる教育システム

ニュージーランドの教育は日本と違い、受験もなくおおらかなイメージがあります。10週間学校へ行って、2週間休暇に入るサイクルが年間4回行われます。2週間の休み期間には、親子で旅行したり遠出をしたりと、家族で過ごしている家庭がほとんどでした。子どもを楽しませるためというよりは、親も仕事を休み、たっぷりと休暇を満喫していました。ニュージーランドでは学校も休暇もしっかりと満喫できる、のびのびとした教育が体験できます。

ESLクラスのおかげで英語力ゼロから英検2級取得へ

アルファベットしか分からなかった息子の英語力が上達したのはESLクラスのおかげです。ESLとは、英語を母国語としない留学生のための、英語を補強するクラスです。子どものレベルに合わせてくれるので、無理なく英語が習得できました。ESLでは1ページに3文字程の絵本を読むことから始まります。レベルが上がるにつれて1ページの文章が3文、5文と少しずつ増えていきます。本人も英語が読めると自信がつき、友達と英語で冗談が言い合えるほどに。1年半後の帰国時には英検2級に合格するまでになりました。

思い切り英語の生活を楽しんでほしい!日本の勉強はさせなかった

12歳での留学において、一番の悩みは帰国後のことでした。日本に帰ったらすぐに始まる高校受験。ニュージーランドで日本の中学の勉強をさせるべきかどうか、大変悩みました。結果的に、現地の日本語学校へは行きませんでした。せっかく海外に来て英語で勉強しているのに、日本の勉強も同時にさせるのは時間的にも厳しいうえに、もったいないと感じたからです。英語や勉強だけではなく、海外での交友関係やスポーツ、日本ではできないさまざまな体験を優先させたいと思いました。

日本人の先生との時間がリラックスタイムに

日本語学校へ行かない代わりに、数学だけは日本人の先生の自宅で教わることにしました。日本語で数学の勉強をするのは、慣れない英語環境の中での心の癒しだったようです。数学があまり得意ではない息子でしたが、先生のポジティブな指導のおかげで数学が好きになりました。

子と親子留学!思い出は一生の宝物

我が家の場合は、中学1年生の息子と私の2人の親子留学でした。

「1人で留学させた方が、親から離れて成長できるチャンスだったかも…」
「将来のことをじっくりと考える機会を奪ってしまったかな…」

親として随分と考えさせられました。また日本の先輩ママからは、思春期になると親と出かけるのを拒否したり、部活が忙しくて一緒に過ごす時間が少なくなるとも聞いていました。しかし、親子留学をしたことによって、息子との距離は一気に縮まり絆が深まりました。ゴルフ大会に出るために、北島や南島などさまざまな場所に行ったこと。野球とゴルフのチームの代表に選ばれ、地区大会に出たこと。家電をあまり増やしたくなかったので、冬でも小さなヒーター1つで「はぁーっ」と白い息を吐いて、寒い冬を笑いながら過ごしたこと。さまざまな経験や感動を2人で共有できたことは、一生の宝物になりました。きっと、単身留学でもたくさん成長したでしょうが、私は親子留学を選んで本当に良かったと思っています。大人になってしまう前の、最後の子どもとの思い出作りに貴重な経験をさせて頂きました。

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